どうでもいいこととかどうでもよくないこととか
スポンサーサイト

-------- -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
別窓 | スポンサー広告 | top↑

久しぶりに読書日記

2008-10-28 Tue 22:16
①『ナイフ』 重松清

大体が父親からみた家族。
重松清の作品はそういうのが多い。

そんで泣ける。

先生の立場とか
母親のこととか
よくも悪くも客観的にみてるのが「父親」なんでしょうね。

だからって自分の父親を好きになることはできないし
作品のなかにでてくる父親を必ずしもいいとは思えない。

「かっこいい」じゃなく、「かっこ悪い」父親の姿を描いてるんだろうけど
その父親の姿に好感はもてない。
まーこれがリアルなのかなぁと思う。

作品自体とても好きです。
完成してると思う。



②『MAZE』恩田陸

こわい。

あの、人間模様とかそういうのじゃなく。
こわい。

ホラーですよ、これはもはや。

ばあちゃんの家に行ったときに眠れなくて夜読んだんだけど
何回も後ろ振り向いたもの。

恩田陸の遊び心というかなんというか
文字を工夫するのね。
あとページとか意識して書いてるんだなぁっていう。

新聞記事やら伝説やらを別ものとして出してくるのもうまい。

工夫してあって
その工夫が生きている作品だと思いました。

内容はそんなに好きじゃないかな。
内容っていうより、ハラハラどきどきを味わう
やっぱホラーって感じでした。


③『グラスホッパー』伊坂幸太郎

鈴木っていう男のやさしさにぐっとくる。

んで、殺し屋たちがかっこいいの。

鯨のどっしりした雰囲気と
蝉の軽薄さと
槿の神秘的な感じ

かっこいいなー
んでそれと鈴木の平凡さがいい具合なのよね

人がいっぱい死ぬし物騒な話ではあるんだけど
なんだか和やかなのは
健太郎と孝二郎の兄弟の存在かしら
彼らの会話が和む。

読みやすくて読んだ後のすがすがしさも好きっす。



④『ねじの回転』(上・下)恩田陸

二・二六事件の話。
というか、それをもとに歴史の本質について書いているような気がする。

二・二六事件っていうのは
その事件を機に軍部の暴走がはじまり、日本が泥沼化した戦争へとつきすすんでいく
っていわれている事件で
日本史のなかでも「おもしろい」とされている事件のひとつ。

小説としてもよくとりあげられるのね。
私がぱっと今思い出せるのは宮部みゆきの『蒲生邸事件』
あの話もたしか過去へとさかのぼって実際に事件を目の当たりにするって内容でした。


んで、今回の『ねじの回転』は歴史を遡れる機械が発明された世界の話。
おもしろいのは「歴史をかえよう」とするところを出発点にするのではなくて
いろいろと歴史をいじくったためにパニックになってしまった世界を出発点にしているところ。

その世界では国連が動いて、「正しい歴史」の再生をおこなうべく職員が派遣されて
当時の人間数名の協力のもと「正しい歴史」をやり直していこうとする。


そこでまぁいろいろあるわけだけど
ネタばれしちゃうとそこは面白くないので内容にはあまりふれないことにして。


要は「正しい歴史」とは何か。
ということ。
歴史を語る上で「もしも」ってことは考えないほうがいい。
「もしも」は事実ではなく「歴史」とは対極にあるはずのもの。

でも未来からやってきた者たちがいう「正しい歴史」とは過去の人間にとって正しいのか?

「歴史はおのずと自己修復を図る」というせりふが何度もでてくる

その事象はおこるべくしておこった
もう一度くりかえせば、こちらから無理やりに手を加えない限り
「もう一度おなじように」起こるはずだ

だが本当にそうだろうか?
細かな違いはおこりうる
しかし、事象の大小なんてことを誰が決定するのか?


ありえないはずの「もしも」をたくさんつめこんで
歴史を操作するということの重大性
そもそも「歴史とは何か」ということまで問いかけている。


面白いです。
頭フル回転。
でも気楽に読もうとすれば気楽に読めます。

二・二六事件自体とても面白い事件なのでお勧めです。




⑤『死神の精度』伊坂幸太郎

もうね、映画のせいで死神のイメージが金城武で固定w

仕事だからと割り切っていて人間に興味ないそぶりなのに
結局は深くかかわってしまう死神がよかったです。

死神がミュージック好きっていう設定も新しくて
井坂幸太郎すげーな
世界観もってるなーって思わせる作品でした。

短編集なんだけどそれぞれが微妙にかかわってて
それはもちろん一人の(?)死神視点で書いてるからなんだけど
そのつながりがチラッとでるだけで読んでいてうれしかったです。

伊坂幸太郎の世界観好き。








読書日記書いていると自分の好きな作家が偏ってきたなーって思う。

ってかね、恩田陸作品多すぎるよw
スポンサーサイト
別窓 | 読書 | コメント:0 | top↑

<<猛ダッシュ! | お元気ですか57 | 休講>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 
 
 
 
 
 
  管理者だけに閲覧
 

| お元気ですか57 |
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。