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悪意

2011-08-31 Wed 03:38
この休み中本をたくさん読もうと思って何冊かネットで購入した中に
東野圭吾の赤い指があった。

以前テレビドラマでみていたし
東野圭吾のミステリー自体好きだったので読んだのだけど
それが加賀恭一郎シリーズとやらの7作目だということに気がついて
加賀恭一郎と言う主人公の格好よさにやられて
これはシリーズ全作品読みたい!と思ったわけだ。

1作目の「卒業」で、図まで使ったトリックに混乱しつつも登場人物の描き方に惚れて
2作目の「眠りの森」で、加賀が恋をしている様子にどきどきして
3作目の「どちらかが彼女を殺した」で、今まで読んだことのないミステリーの手法(なぞ解きをしつつも誰が犯人なのかは明記せずに、読者に考えさせる)にわくわくした。

特に2作目と3作目は、次の日が旅行だったりテストだったりしたのに朝まで読みふけって
結局時間の都合であとちょっとでなぞ解き!というところで外出せねばならず
非常に続きが気になるっていう
なんというか、ミステリーにはまって寝不足になるサザエさん状態だった。

そしてこの4作目。
加賀恭一郎シリーズとはいっても、主人公が共通しているだけで、小説の書き方、工夫はどれも違う。
「悪意」は被害者も加害者も作家ということで、事件を門司に起こして語るという手法がとられている。
それも、書き手が犯人である場合には、それが全て真実とは限らないというところが面白い。

正直、この犯人にしてやられた。
誰が犯人かということは序盤で明らかになる。
というより、登場人物としてこの人物意外あり得ないだろうという人物が犯人だ。
問題は犯行の動機。
加賀はどんどんその動機を解明していく。

でも読み進めていくうちに気がつく。
最大の謎であるはずの動機に、加賀がはやくたどり着きすぎなのだ。

まぁそれは本の暑さから感じるのだけど。



この事件のカギになるのは序盤のネコをめぐるエピソード。
印象的なだけに、いつまでたってもこの話が回収されないので
おかしいとは思ったけれど、
加賀と同様私も犯人にしてやられたという気分になる。
そうか、そういった意味合いがあったとは…という感じ。

できればこれだけカギになる出来事は
もっと読者の印象に残らないようにして
最後に、あぁそういえば、という風に気がつかせた方がいいんじゃないかとも思う。
無意識に先入観を植え付けると言うか…。

しかし読み進めていく中でずっとあのエピソードが気になっていたとしても
そのエピソードによってもたらされている効果が
無意識なものなら、
それはエピソードが印象的なものであればあるほどいいのかもしれない。

結果として全ての事象がとても効果的であると思う。




この作品の中では加賀の過去、すなわち教員時代の話が語られる。
これは被害者、加害者の過去ともつながるわけだけど
私としては、これはとても怖い話だった。
恐いというのはいつ自分がこの立場、こういった場面に立ち会う教員になるか、わからないということ。
ここまでひどいことはないかもしれないが、いつ起きてもおかしくないと思うから恐い。
教員というのは、生徒にとって良くも悪くもとても強い影響力があるのだ。
自分のせいで誰かの人生を台無しにしてしまうかもしれない
もしくは、そうでなくても
誰かに、自分(教員)によって人生を台無しにされたと、恨まれてしまうかもしれない
それだけ責任のある職業なのだと思う。

読んでいて、ざわざわした…。
今まで、この一年半の間に、私は誰かにきっと恨まれてきた。
これはとても怖い事。

…。




東野圭吾のミステリーは面白い。
なぞ解きもいいけれど、登場人物が魅力的で
その事件の背景にある人間関係だったり人生観だったりがいいと思う。




とまぁ久しぶりに読書記録でした。
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